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2025年3月6日、米国務省で初の記者会見を行うタミー・ブルース報道官=ロイター

 米国務省のタミー・ブルース報道官が6日、第2次トランプ政権下で初めて会見を開いた。国際開発局(USAID)などによる対外援助の見直しをめぐり、「多くのプログラムが基準を満たしていなかった」と主張した。米国による対外援助の大多数が停止されたことで現場には混乱が広がっており、国務省内部からも異論が出ている。

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 ブルース氏は会見で「トランプ政権下では国務省も米国を第一に考える」と説明。政権が対外援助の多くを担うUSAIDの再編に動いていることをめぐっては、「無駄や詐欺、不正行為に対処するため」とし、USAID側が「自立した組織であると言い、調査を拒否した」と主張した。

 命を救う対外援助については見直しの対象外とするとの方針も改めて示し、「対外援助を行わないということではない」と語った。

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